タイ滞在中もネットにつながるのは、プロバイダー選びさえ間違えなければ簡単で安く済みます。eSIMなら出発前にデータプランを購入して、現地に着いた瞬間からアクティベートできます。今回は2026年にバンコク・チェンマイ・プーケット・南部の島々で6社を実際にテスト。これさえ読めば、もう迷いません。
大半の旅行者にとって、Sailyの10GBプラン(30日間で約8.99ドル)が2026年のベストバリュー。タイ最大のネットワークAIS回線を利用し、セキュリティ機能まで標準搭載されています。
タイ旅行でeSIMが賢い選択である理由
タイに着いた瞬間、スマホは旅の最重要ツールになります。Grabでタクシーを呼ぶ、バンコクの街を歩く、ホテルにたどり着く、ビーチでの一枚目をシェアする——ぜんぶモバイルデータが必要です。問題は、その手段をどう選ぶか。それだけです。
料金比較:ローミング vs 現地SIM vs eSIM
意外と見落としがちなのが、海外ローミングの料金。7日間の旅行で実際にかかる金額を並べると、こうなります。
eSIM 3つの決定的メリット
eSIMって何?ざっくり解説
eSIM(Embedded SIM)はスマホ本体に組み込まれたデジタルSIMのこと。物理カードを差し込む代わりに、QRコードのスキャンか専用アプリで通信プロファイルをダウンロードして使います。物理SIMと併用しつつ、複数のeSIMプロファイルを同時に持つこともできます。
対応デバイス
iPhone XS以降のすべてのモデル。iPhone 15・iPhone 16シリーズも全機種対応。
Samsung Galaxy S20以降、Google Pixel 3以降、Sony Xperia(一部機種)、OnePlus 9以降。
大半の旅行用eSIMはMVNO(仮想移動体通信事業者)として運営されており、タイの現地キャリア(AIS・TrueMove H・DTAC)から回線を借りて再販する仕組みです。
タイの通信エリア概要 — 2026年4月版
タイのモバイル通信インフラは、国の規模に対して非常に充実しています。2026年4月時点で、バンコク・チェンマイ・プーケット・パタヤすべてに5Gが広く整備済み。観光地のほぼ全エリアで、最低でも安定した4G/LTEがつながります。
- カバー面積でタイ最大手のネットワーク
- 離島・山岳地でもつながる安心感
- バンコク・チェンマイ・プーケット・パタヤで5G対応
- Saily・Airalo(標準プラン)が採用
- 都市部・主要交通路で高速5G
- 2023年にDTACと経営統合
- Holafly・Saily(無制限プラン)が採用
- DTACブランドで観光客向けプランは継続中
- SimOptionsはDTAC直接接続を提供
- Airaloは無制限プランでDTAC回線を使用
エリア別の通信エリア(2026年4月時点)
| エリア | AIS | TrueMove H | DTAC |
|---|---|---|---|
| バンコク(中心部) | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★ |
| チェンマイ | ★★★★★ | ★★★★ | ★★★★ |
| プーケット | ★★★★★ | ★★★★ | ★★★★ |
| クラビ/ライレイ | ★★★★ | ★★★ | ★★★ |
| サムイ島 | ★★★★ | ★★★★ | ★★★ |
| リペ島(離島) | ★★★ | ★★ | ★★ |
| チェンライ山岳部 | ★★★ | ★★ | ★★ |
タイ向けeSIM主要6社 — 完全ランキング
2026年にバンコク・チェンマイ・プーケット・南部の島々で実際にテストした結果から、タイ旅行者にベストなeSIMをランキング形式でご紹介します。
Saily
NordVPNを手がけるチームが2024年にローンチしたSailyは、2026年のタイ向けeSIMで最も推されるプロバイダーへと急成長。タイ最大のネットワークAIS回線を使い、1GB 2.99ドルから利用できます。最大の特長は、Web保護・広告ブロッカー・仮想ロケーションといったセキュリティ機能が全プランに無料で標準搭載されていること。
| データ量 | 有効期限 | 価格(USD) | 1GBあたり |
|---|---|---|---|
| 1 GB | 7日間 | 2.99ドル | 2.99ドル |
| 3 GB | 30日間 | 4.99ドル | 1.66ドル |
| 5 GB | 30日間 | 6.99ドル | 1.40ドル |
| 10 GB | 30日間 | 8.99ドル | 0.90ドル |
| 20 GB | 30日間 | 17.99ドル | 0.90ドル |
| 無制限 | 10〜30日間 | 公式参照 | — |
長所
- タイ向けでは業界最安水準
- AIS回線で離島まで安心の通信エリア
- Web保護&広告ブロッカー標準搭載
- 購入後30日以内ならアクティベート可能
- 洗練されたアプリですぐ使える
短所
- タイの電話番号は付与されない
- 無制限プランの対応国が限られる
Airalo
Airaloは200カ国以上をカバーする世界最大のeSIMマーケットプレイス。タイ向けには1GBから無制限まで12種類以上のプランが用意され、地域プランで近隣国までシームレスに使えます。AirMoneyという独自のリワードシステムで、次回購入に使えるクレジットも貯まります。
| データ量 | 有効期限 | 価格(USD) |
|---|---|---|
| 1 GB | 7日間 | 4.50ドル |
| 3 GB | 30日間 | 9.00ドル |
| 10 GB | 30日間 | 18.00ドル |
| 20 GB | 30日間 | 28.00ドル |
| 無制限(1日3GB) | 7日間 | 24.00ドル |
| アジア地域プラン | 30日間 | 公式参照 |
長所
- 東南アジア複数国の旅にベスト
- タイ向けプランが12種類以上
- AirMoneyクレジットでリピーターほどお得
- データ使用量のリアルタイム通知あり
短所
- 同じデータ量ならSailyより割高
- 無制限プランはDTAC回線(離島で弱い)
- サポート対応がやや遅め
Holafly
Holaflyは「とにかく無制限でガンガン使いたい」人の定番。全プランが無制限で、データ容量別の刻みはなし。1日から90日まで、必要な日数を選ぶだけ。日割り料金は長期滞在ほど割安になり、無制限が活きる構造です。
| 日数 | 価格(USD) | 1日あたり |
|---|---|---|
| 1日 | 3.90ドル | 3.90ドル |
| 5日 | 19.50ドル | 3.90ドル |
| 10日 | 36.90ドル | 3.69ドル |
| 20日 | 62.00ドル | 3.10ドル |
| 30日 | 約90.00ドル | 約3.00ドル |
長所
- 本当に無制限(GB上限なし)
- 日数選択が柔軟(1〜90日)
- セットアップが簡単で速い
- ビデオ通話&動画視聴に最適
短所
- 1日あたり料金は競合中で最も高い
- テザリングが1日500MBに制限
- FUP(公正利用ポリシー)の詳細が不透明
Ubigi
NTTグループのTransatel傘下のUbigiは、AISとTrueMove Hの両方に同時接続できるのが売り。どこにいてもベストな通信エリアで、5Gにつながる確率も最大化。プランの有効期限はタイに到着して初めて起動するので、購入後すぐ消費されません。月額・年額プランも用意され、頻繁な訪問者にぴったりです。
| データ量 | 有効期限 | 価格(USD) |
|---|---|---|
| 1 GB | 7日間 | 5.00ドル |
| 3 GB | 30日間 | 11.00ドル |
| 25 GB | 30日間 | 約25.00ドル |
| 無制限 | 7日間 | 22.90ドル |
| 無制限 | 30日間 | 57.90ドル |
長所
- デュアルネットワーク:AIS+TrueMove
- 到着時にカウント開始、購入時ではない
- 頻繁な旅行者向けに月額・年額プラン
短所
- 同じデータ量ならSailyより割高
- 無制限プランはライト層には高すぎる
SimOptions DTAC Happy Tourist
多くの旅行用eSIMがMVNO経由で接続するなか、SimOptionsのDTAC Happy Tourist eSIMは直接DTACネットワークに接続します。空港でDTACの観光客向け物理SIMを買うのと同じ仕組み。観光ピーク時にMVNO共有帯域が混雑して速度が落ちる現象が起きにくいのが利点です。
長所
- DTAC直接接続でMVNO中継なし
- 現地のDTAC観光SIMと同等の性能
- ピーク時間帯でも速度が安定
短所
- 離島ではDTACはAISより弱い
- 競合と比較してプラン数が少ない
Jetpac
Jetpacはタイ向けに24種類のローカルプランを揃え、業界最多のラインナップ。AISとTrueMove Hの両方に対応し、月額制のJetFlexサブスクリプションはeSIM業界では珍しい仕組み。アジアを頻繁に訪れる人には堅実な選択肢です。
| データ量 | 有効期限 | 価格(USD) |
|---|---|---|
| 1 GB | 4日間 | 4.00ドル |
| 3 GB | 7日間 | 8.00ドル |
| 5 GB | 30日間 | 12.00ドル |
| 10 GB | 30日間 | 22.00ドル |
| 40 GB | 30日間 | 29.99ドル |
長所
- 24種類のプラン — 業界最多
- AIS+TrueMoveのデュアル回線
- 頻繁な旅行者向けJetFlexサブスク
短所
- 料金はSailyより高め
- 知名度が低くユーザーコミュニティも小さい
全プロバイダー一覧比較表
| プロバイダー | 最安価格 | 無制限 | 回線 | テザリング | セキュリティ | 評価 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ⭐ Saily | 2.99ドル / 1GB | ✓ | AIS | ✓ | ✓ | 9.0 |
| Airalo | 4.50ドル / 1GB | ✓ | AIS / DTAC | ✓ | ✗ | 8.5 |
| Holafly | 3.90ドル / 日 | ✓ | TrueMove H | △ 500MB | ✗ | 8.0 |
| Ubigi | 5.00ドル / 1GB | ✓ | AIS + TrueMove | ✓ | ✗ | 7.5 |
| SimOptions | 公式参照 | △ | DTAC(直接) | ✓ | ✗ | 7.5 |
| Jetpac | 4.00ドル / 1GB | △ | AIS + TrueMove | ✓ | ✗ | 7.0 |
旅行スタイル別おすすめeSIM
7日間旅行のデータ消費量目安
- Googleマップ(毎日のナビ)約300 MB
- LINE / WhatsApp メッセージング約200 MB
- Instagram(投稿・ストーリー数件)約500 MB
- Grab(毎日の乗車)約100 MB
- 一般的なブラウジング約200 MB
- 合計 — ライト利用約1.3 GB
YouTube視聴やビデオ通話を頻繁にするなら、1時間あたり700MB〜3GB上乗せが目安。迷ったら1段上のプランを選んでおくのが正解です。
eSIMインストール手順 — ステップバイステップ
- 設定 → モバイル通信 → eSIMを追加
- 「QRコードを使用」をタップ
- メールに届いたQRコードをスキャン
- 「モバイル通信プランを追加」をタップ
- 設定 → 接続 → SIMカードマネージャー
- 「モバイルプランを追加」をタップ
- QRコードをスキャン
- 画面の指示に従う
よくあるトラブル&解決法
| 症状 | 考えられる原因 | 対処法 |
|---|---|---|
| QRコードが読み取れない | カメラの画質または画面の反射 | 「ファイルから読み込む」を使用。QRコードのスクショを撮って設定からインポート |
| eSIMはインストール済みだがデータが流れない | データローミングがオフ | 該当eSIMのモバイルデータ設定でローミングをオン |
| 速度が極端に遅い | 屋内・地下・地方部 | 開けた場所に移動。ホテルのWi-Fiを併用 |
| 端末リセット後にeSIMが消えた | 初期化でeSIMプロファイルも削除 | プロバイダーのアプリから再インストール(再インストール回数の上限はサービスによる) |
よくある質問
最終結論 — あなたの旅にベストなeSIMはこれ
| 旅行スタイル | イチオシ | プラン | 理由 |
|---|---|---|---|
| 短期旅行(7日以内) | Saily | 3GB / 4.99ドル | 最安値、AIS通信エリア |
| 中期旅行(7〜14日) | Saily | 10GB / 8.99ドル | コスパ最強、容量に余裕 |
| アイランドホッピング | Saily / Airalo | 5〜10GB | 離島ではAISが最強 |
| デジタルノマド(30日以上) | Holafly | 無制限 / 30日 | 容量を気にしなくていい |
| アジア複数国 | Airalo | アジア地域プラン | 東南アジアを1プランで |
| 節約派 | Saily | 1GB / 2.99ドル | 業界最安値 |
| 5G速度を重視 | Ubigi | 無制限 / 7日 | AIS+TrueMoveのデュアル回線 |
| eSIM初心者 | Saily | 3GB / 4.99ドル | セットアップが簡単、サポートも◎ |
出発前に押さえておきたい5つのポイント
価格・プラン詳細は2026年4月時点のもの。購入前に各プロバイダー公式サイトでの最終確認をおすすめします。